金沢の老舗料亭「つば甚」のおもてなし:お部屋
先日(6月末)機会があって、金沢一の老舗料亭「つば甚」で正式な会食のご相伴にあずかりました。
玄関を入った後控えの間「竹の間」に通されます。 こちらでお茶を頂いて皆が揃い、用意が出来るのを待ちます。
外が暑かったので、冷たい緑茶と冷たいおしぼりが嬉しかったです。
夜7時過ぎ、辺りは薄暗くなってきました。 「竹の間」は名前のように竹を多く用いた作りになっています。 自然に曲がった竹をうまく使っています。途中にある孔はこれも自然に出来た物を花入れを掛ける孔として利用しているそうです。 天井にも桟として竹が使われていますが、節が合わないように(ふしあわせにならないように)工夫してあるそうです。
そして面白かったのがこの長押です。この写真ではよく判りませんが、拡大すると 普通は角材なのに丸くなっています。武士の家では長押は上に刀や鑓を隠し置くために使われたそうですが、そんなものは隠していないということをアピールするために丸くしてあるのだとか。
これといい、曲線を多用してある事といい、和やかな雰囲気を演出しています。
用意が出来たからどうぞと、「月の間」に案内されました。 バルコニーの向こうは犀川です。花見の頃には桜が綺麗に見えます。
このガラス戸の前は、写真ではちょっと見にくいですが、細かな網代模様の鶯張りになっています。 この部屋には伊藤博文の額が掲げられています。 床の間には季節感豊かに若鮎の軸が掛けられていました。
席について会食の始まりです。本来なら各自にお膳が用意されるのですが、女性が足を崩しても見えないようにと円卓にして下さいました。(続く)
外が暑かったので、冷たい緑茶と冷たいおしぼりが嬉しかったです。
夜7時過ぎ、辺りは薄暗くなってきました。
これといい、曲線を多用してある事といい、和やかな雰囲気を演出しています。
用意が出来たからどうぞと、「月の間」に案内されました。
このガラス戸の前は、写真ではちょっと見にくいですが、細かな網代模様の鶯張りになっています。
席について会食の始まりです。本来なら各自にお膳が用意されるのですが、女性が足を崩しても見えないようにと円卓にして下さいました。(続く)
by umanekonohaha
| 2013-07-02 22:23
| グルメ
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Comments(4)
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namanamak at 2013-07-02 23:56
こんばんは。
丸い長押って、初めてみました。
木造家屋 耐震性うんぬん言われますが、やっぱり素晴らしいですよね。
丸い長押って、初めてみました。
木造家屋 耐震性うんぬん言われますが、やっぱり素晴らしいですよね。
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74mimii at 2013-07-03 12:54
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umanekonohaha at 2013-07-03 22:13
namanamakさん、こんばんは。
私も丸い長押は初めてです。
説明されるまで気がつきませんでした。
隅々にまで心配りがしてり、聞けば聞くほど感心してしまいます。
昔はそのような心配りが普通だったのかもしれませんね。
失いたくない文化だと思いながらも、西洋風の家の快適さの誘惑には勝てません。
私も丸い長押は初めてです。
説明されるまで気がつきませんでした。
隅々にまで心配りがしてり、聞けば聞くほど感心してしまいます。
昔はそのような心配りが普通だったのかもしれませんね。
失いたくない文化だと思いながらも、西洋風の家の快適さの誘惑には勝てません。
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umanekonohaha at 2013-07-03 22:28
74mimiiさん、こんばんは。
金沢はやはりすごいですよね。
つば甚は金沢でも一番歴史のある料亭です。
便利さに惑わされて忘れてしまった日
本のしきたりや風習が守り伝えられていて、なんともいえない感慨を感じます。金沢にはこの他にも何軒も料亭があるのですよ。
茶屋街もあるし、粋な文化の残っている街です。
金沢はやはりすごいですよね。
つば甚は金沢でも一番歴史のある料亭です。
便利さに惑わされて忘れてしまった日
本のしきたりや風習が守り伝えられていて、なんともいえない感慨を感じます。金沢にはこの他にも何軒も料亭があるのですよ。
茶屋街もあるし、粋な文化の残っている街です。